天然革の風合いを活かした、あなただけの1点もの。「Fuuai Leather 」(ふうあいレザー)
天然革の風合いを活かした、あなただけの1点もの。「Fuuai Leather 」(ふうあいレザー)
Kanmiでは、主に「素あげの革」を使用しています。
「素あげの革」とは、染料(せんりょう)で染めた革を指します。
染料とは、水彩絵の具をイメージしていただくとわかりやすいです!
水彩で絵をかくときも下地の紙の質感や、色味などで仕上がりがかわってきますよね。凹凸がある紙だと、濃淡の差が目だったり、白い紙に書いたとき黄色い紙に書いたとき、下地の影響をうけて違った色に見えます。
反対にアクリル絵の具のように、元の素材の影響が少ない革の着色方法は顔料染めといいます。
顔料染めは発色がとてもよく、つるんとした統一感のある仕上がりになります。
このように、色を付ける方法によって仕上がりが大きく変わります。
冒頭でお話ししたようにKanmiでは染料でそめた革を使用しておりますので、水彩画のようにもともとの素材を活かし透明感をのこした仕上がりにしております。
革は天然素材なので、もって生まれた質感や色味など個性がそれぞれあります。
Kanmiが使用している牛革は、うしさんからの授かり物。食用や乳製品をいただいた後の副産物からうまれる大切な自然の恵みが、あなたの元へと届いていきます。
革に加工されたタイミングや季節、環境などでも、色味が変わります。これがロットによる色ブレの理由となります。
↑こちらはキャンディシリーズ、コトリレースシリーズで使用しているスミレ色の革になります。着色方法、着色素材の量、すべて同じで作っても、もともともった牛さんの個性や気温によってこれだけ差が生まれることもあります。
牛さんも生きていれば、蚊にさされる事もあるし、じゃれあって傷ができることもあります。虫刺されから生まれたボツっとした黒い点(ピンホール)や血管の跡(血筋)、首などの皮膚のたるみから生まれたシワシワ(トラ)は、自然の中で生きてきた証。それぞれの物語がある革を大切に、そんな個性もはじく事なく、なるべく無駄のないように愛情を込めて商品を作っています。
革の表面にある、しわ模様を「シボ」とよびます。一枚の革でもお腹のあたりは立体感があるぷっくりとした荒いシボや背中の部分では繊維がつまってきめ細かなシボなど、使う部位によって個性が光ります。
そのひとつ、ひとつの証は、天然素材ならではの「風合い」や味わい。手にとって顔を近づけてじっくり見てみると、ひとつとして同じものはありません。Kanmiの商品は全く同じデザインでも、あなただけの世界にたったひとつの1点ものなのです。
そんな想いから、使用している天然の革に「Fuuai Leather」(風合いレザー)というネーミングをつけました。「Fuuai」は英語にすると「who i (am) LEATHER」という意味を込めていて「私という人のレザー」という「私のための」という個性を大切にするニュアンスを含んでいます。
「だれの?わたしの!」という、あなたに出会うために生まれてきたKanmiの革小物との出会いと、使うにつれて深まる風合いの変化をお楽しみ下さい。